コンバインはベルトの点検や交換、調整の必要性が高い農機具です。

コンバインのメンテナンス

コンバインのメンテナンスは定期的に行おう

コンバインは主にエンジン部、刈取部、脱こく・排わら部、走行部に分類されています。
エンジンのメンテナンスを定期的に行うことと、保管前の清掃と適切な保管環境を用意することが大切です。

 

田植え機のメンテナンス

 

ベルトの不具合が多い

 

エンジンをはじめ、刈取部、脱こく・排わら部、走行部などに多数のベルトを使われています。
ゴム製のベルトは経年劣化で硬直し、亀裂が入って最終的には切れてしまいます。
いずれかのベルトが切れると使えない状態になってしまい、コンバインでもっとも多い不具合内容になります。
ベルトの交換頻度は3~4年に1回です。適切な交換時期を過ぎても点検をはじめ何も対処せずにベルトの切れるまで使ってしまう農家も多いです。
エンジンや駆動部のベルトが止まると作業中に動かなくなってしまうケースもあります。
農機具の中でもベルトの点検や交換、調整の必要性が高いことを覚えておきましょう。

 

 

点検整備の目安

 

オイル交換などの最低限のメンテナンスで1年に1回は近隣の整備工場で手入れをしてもらうことが望ましいです。
クボタの場合は、3年に1回の頻度でディーラーによる入念な点検整備を推奨しています。
最低限のセルフメンテナンスさえしていれば、点検整備の頻度は比較的長めで問題ありません。
刈取部の調子が悪いなど、動作に問題を感じたらシーズンの終わったタイミングもしくは次回使う前にメーカーで見てもらい必要な部品の交換や調整を行いましょう。

 

 

 

保管前の清掃

 

使い終わったら、大きなゴミを事前に除去して水洗い洗車を行いましょう。
電装品には水をかけないようにするのがポイントです。
ホコリや汚れの付きやすい場所はブラシやエアガンを使って清掃を行い、水洗いした後はサビの発生を抑制するためにしっかり乾燥させてから保管します。
特にカッター刃部分をはじめとしたゴミの詰まりによる不具合が起こりやすいので、使い終わったらしっかり清掃しましょう。
最低限の清掃をしないと、次の使う時期までにゴミが硬直して詰まりやすい状況に悪化させてしまいます。
走行はクローラーを使うので、ゴミや汚れのついた状態だとクローラーのゴム部分の劣化や摩耗の原因になります。
綺麗な状態で保管することで、伸びたり亀裂の入る時期を遅らせることができます。
メンテナンスをしないと、使用中にクローラーが切れたり外れて動かなくなってしまうことがあります。
駆動部の多い農機具なので、サビの出ないように配慮すると長持ちします。
保管場所は雨を防いで、なるべく風通しの良い場所に置いておくのが理想です。

 

 

 

終わりに

 

コンバインの農機具の中ではメンテナンス頻度の少なくても問題が出にくいです。
その反面、ベルト切れで一切動かなくなったり、作業中にクローラーが外れるなど大きな不具合の発生する事例が多いです。
セルフメンテナンスによって寿命や整備コストが大きく変わってくるので、使用後の清掃、使用前のセルフ点検を入念に行い、最低でも3年に1回は専門性の高いメーカーの整備工場などで、入念な点検をしてもらうようにしましょう。