トラクターのメンテナンス
トラクターは農機具の中でも稼働時間の長くなる重要なツールです。
いつでも快調に使えるように少なくても年に1回はしっかりメンテナンスをしておきましょう。
メンテナンス内容
- オイル、エレメント交換
- グリスアップ
- タイヤの空気圧点検
- ロータリーの爪交換
- エアクリーナー(エレメントの清掃)
- ラジエタースクリーンの清掃
エンジンを使用しているので定期的にオイル交換をすることで、エンジンコンディションの良い状態を維持できます。
オイルは時間とともに酸化するので使用頻度の少ない場合でも最低限年に1回はオイル交換を行いましょう。
エレメント(オイルフィルター)はオイル交換2回に1回のペースが目安です。
グリスニップルの個所にグリスガンで注油します。
グリスは使用するにつれて減っていくので定期的なグリスアップが必要です。
自分で行うこともできますが、全てのグリスニップルに注油しないと不具合や劣化の原因になります。
専門知識のある整備工場で最低でも年に1回は見てもらうと安心です。
ほかにも、目に見える駆動部でサビの気になる所にグリスや潤滑油でオイルアップすることも大切です。
シーズン(1サイクル)の終わったタイミングで自分で洗車をしてサビの状況と最低限のオイルアップを行うと長持ちします。
トラクターのタイヤは空気が抜けてもそれなりに走れる構造になっています。
しかし、ゴムの分厚い特性から空気の抜けた状態で走り続けるとタイヤが変形して交換しか対処できなくなってしまいます。
トラクターのタイヤは高額で、空気圧点検さえしっかりしておけば、タイヤ交換することなく乗り潰すこともできます。
最低でも年に1回。できればトラクターを使う時期の前に点検しておくようにしましょう。
ロータリーの爪は使用するごとに少しずつ削れていくので定期的な交換の必要な消耗品です。
削れた爪のまま使い続けると、本来の仕事をしてもらえず作物の品質に悪影響を与えてしまうこともあります。
素人の判断ではなく信頼できる整備工場の判断で交換すると良いでしょう。
トラクターは砂埃を巻き上げて作業するので、エアクリーナーに誇りがたまりやすいです。
定期的に外して、軽く叩いたりエアガンでホコリを飛ばしてあげましょう。基本的に破損していなければ交換は不要です。
小石、草、虫などが付着して目詰まりを起こしていきます。
最低でも年に1回はラジエタースクリーンを外して付着物の除去をしましょう。
ある程度の付着物でも稼働できる構造になっていますが、完全にスクリーンが付着物で埋まってしまうとオーバーヒートを起こします。
1年に1回は業者の点検を受ける
ここまで紹介したほかにもミッションオイル、クーラントなど数年に1回程度のメンテナンスを必要にするものも多数あります。
1年に1回のペースでオイル交換などの整備も含めて専門性の高い業者に点検してもらうと安心です。
トラクターは農作業をする上で重要なツールで、トラクターを使えなくなると何もできることがなくなってしまいます。
最低限のメンテナンスをすれば20年、30年と長期間使えるものなので、将来の投資と思って定期的に業者に見てもらうことをオススメします。